2023.11.24

コンプライアンス上で注意すべきこと

みなさん、こんにちは。

寒暖差が激しく、体調管理が難しい季節ですね。

感染症も流行しています。

マスク等の感染防止対策が必要な場面も出てきます。

健康に年末まで過ごせるように気を付けて参りましょう。

 

さて、今日はコンプライアンスのお話です。

近年、大手企業の社員等が面接時に女子大生に対し性的暴行を加えたり、

従業員へのセクハラも女性社員ならず、男性社員に対するものも話題に上がります。

 

コンプライアンス意識の高まり、SNSによる炎上や不評被害を防ぐため、

採用時や社内での会話等、注意点をいくつか解説します。

 

初めに【コンプライアンス】とは一体何でしょう。

コンプライアンス(compliance)とは、「法令遵守」のことをさし、
企業や個人が法令や社会的ルールを守ることを意味しています。

コンプライアンスに求めらるのは「法令を守れば良い」というわけではなく、
企業倫理や社会規範などに従い、公正・公平に業務を行うという意味も含まれています。

コンプライアンスに反し、セクハラや性的暴行などで大きく報道されたり、炎上のリスクから、
企業側の行動には一層の注意が必要です。
ここで採用面接などの際、注意すべき【NG質問】や【NG行動】について4つ紹介します。
1⃣  本籍地や住所
本籍を質問することは、結果的に就職差別や身分差別につながる恐れがある為注意しましょう。
・本籍地はどこですか?
・ご両親の出身地はどこですか?
・ご自宅は国道〇〇号線のどちら側ですか?  などなど
2⃣  家族の情報
家族の職業や収入、学歴、家庭環境をやみくもに尋ねるのは要注意です。
本人の能力や業務適正と関係のない質問として問題になることがあります。
・父親のお勤め先はどこですか?
・お父さんがいないのはなぜですか?
・ご兄弟の職業はなんですか?   などなど
3⃣  宗教と政治
個人の自由権に属しており、採用選考の判断基準としてはいけません。
・おうちは何宗ですか?
・あなた、ご家族は何党を支持していますか?
・新聞を購読していますか?何新聞ですか?   などなど
4⃣  男女雇用機会均等法に抵触する質問
性別を理由(または前提、背景)とした質問は、男女雇用機会均等法の趣旨に違反する採用選考になったり、セクハラと捉えられることがあります。
・結婚や出産後も働こうと思いますか?
・子供ができる可能性はありますか?
・(男性または女性だけに)残業、転勤は可能ですか?
・女性にはきつい仕事ですが大丈夫ですか?
・LGBTQであることで問題がありましたか?   などなど
このほかにも、個人的に応募者と連絡を取り食事に誘ったり、
SNS等で採用に関係のない個人的な連絡を取ることもセクハラにつながります。
また住所をストリートビューで検索して居住環境を調べる、それをSNSで発信する事も、
炎上につながる行動ですので厳しく制限しましょう。
尚、前職へ公募者の様子を尋ねる「前職調査」は違法ではありません。
但し、本人の許可なく第三者に個人情報を提供すると、前職側も個人情報保護法に抵触する為、あらかじめ本人の同意を得て確認することが大切です。
まだまだ、小さなことが大きなコンプライアンス違反やセクハラ、パワハラにつながるケースがあります。
心配な事や、従業員とのトラブルなどはお気軽に社会保険労務士までお問い合わせ下さい。
労働者にとっても、使用者にとっても会社が快適であることが、利益増加への土台となります。