2023.12.28
こんにちは。
今年は暖冬で、間もなく大晦日だというのに日差しが暖かく、
今日も名古屋は10度を超えそうです。
さて、今年最後の記事は「自然退職」のお話です。
自然退職という言葉を聞いたことがありますか??
自然退職とは、労働者や会社の意思表示なく自動的に労働契約が終了する事を言います。
通常の場合、労働契約は「自己都合=労働者側の意思」または「会社都合=会社側の意思」により終了しますが、どちらにも分類されないようなケースで用いられる言葉です。
たとえば、、、
□ 定年退職
□ 死亡
□ 無断欠勤・音信不通
□ 給食からの復帰が出来ないとき
、、、などなど。
ある事由が生じた場合に自然退職とするためには、その事由を就業規則等に規定し、労働者に周知しなければなりません。
例えば定年退職は、事業所ごとに定年年齢が異なるため、就業規則等で周知されていないと
「一般常識として60歳でしょう」などと主張することはできません。
無断欠勤・音信不通など連絡が取れない状態が一定期間続く際にも、就業規則等に
「○○日間無断欠勤を続けた場合は、その最終の日をもって自然退職とする。(自己都合退職とする)」などという規定を設ける必要があります。
無断欠勤の期間は2週間程度が適当でしょう。
尚、無断欠勤や音信不通の場合は電話、メール、手紙の郵送など複数の方法で連絡を試み、会社がコンタクトを取ろうとしたけれど、音信不通だったという記録を残しておきましょう。
自然退職は本人からの直接的な退職の意思表示はないものの、「本人の病気という都合により働けなくなった」、「本人が労働契約上守るべき出社義務を果たさず、働く意思を示さなかった」という事で自己都合退職と扱うことが通常です。
退職の理由は、失業保険給付の金額に影響するほか、助成金の受給要件にも関わるため、自然退職に係る規定の整備は重要です。
自然退職、定年などの規定があいまいである。
就業規則がそもそもない、、
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